2017年「世界水の日(3月22日)」のテーマは「廃水」でした。

“廃水を無駄にするのではなく、廃水を減らし、また再利用する必要がある。”(worldwaterday.org ※英語のみ)

安全な水の供給を行っているホープのような団体であれば、このような問題についても常に意識していることでしょう。しかし、職員一人ひとりが日々この事を意識しているかといえば・・・はたしてどうでしょうか??

家庭や工場、農場、その他公共施設などで使われ、排出された水を私たちは一般的に”廃水”と呼びます。浄水施設で再利用される水もありますが、それ以外はただ廃棄される水です。

世界中で都市化が進み、水の需要も増えている現在、廃水の処理や管理の重要性を国連も強調してきました。(国連発表のファクトシートは こちらから ※英語のみ)

カンボジアのポーサットでは、井戸の水は家庭菜園で再利用されます。

生活廃水の問題にも取り組むホープの活動

ホープが行う水供給・衛生教育プロジェクトは、長期的に安心して使える給水所を提供することが一番の目的ですが、同時に安全な水を無駄にしないための工夫もしています。

カンボジアで作られている井戸を見てみましょう。

井戸の周りはコンクリートで整備されています。このコンクリートで整備された部分は“エプロン”と呼ばれ、水の汚染や井戸の周りの土壌の侵食を防ぐだけでなく、住民が洗濯をする場としても一役かっています。また、エプロンの周囲には溝が彫ってあります。この溝は隣にある家庭菜園までつながっていて、水汲みの時に溢れた水が無駄なく畑に流れるように工夫されています。

エチオピアのホープ事業地でも同様の仕組みがみられます。流れる水で給水所周辺の土壌が侵食されないように、近所から岩や石を持ち寄り簡単な水路を作っている村人もいます。

カンボジアでもエチオピアでも、ホープは現地の住民に”水の管理”に関する研修を行いますが、実際には各家庭から水を無駄にしないための新しいアイデアが出てくることも少なくありません。水のない生活の苦しさを知っている彼らだからこそ、水を大事に使おうとする意識が高いのかもしれません。井戸や給水所ができても、その意識は変わらず彼らの中に残っているのです。

 

エチオピアのツァイテでは、給水所の水が近くの畑に流れるよう住民が工夫しています。

では、水を無駄遣いしないために、日本のホープ職員はどんなことをしているのでしょうか?

小さなことから始めることが大事ですが、私たち職員も日常生活の中でもっと意識的に行動しなければと気づかされました。

スタッフの頑張りを少し紹介します。

「現地に行ってから、少ない水でも手を洗えるようになった。」

「シャワーを浴びている時、頭を洗ったりしている時はお湯を止めるようにしています。」

「エチオピアに住んでみて、歯磨きをするのにそんなに水はいらないんだと気づきました。」

事業地に行っていると短時間でシャワーを浴びるのが上手くなるけど、日本に帰って数週間もすれば、また長い時間シャワーの水を出しっぱなしで浴びる生活に戻ってしまいます。」

中でも、この意見が私のお気に入りです!

「事業地に行く時は必ず髪を短く切っていきます。そうすれば頭を洗うのに必要な水も少なくなるでしょ? 」

話し合ってみて分かったことは、私たちは事業地に行って水の節約の必要性に気づいたということです。日々、水を節約して生活せざるを得ない村人たちに実際に出会い、職員の意識も変わりました。

世界水の日(3月22日)に合わせ、たくさんの団体が水に関する記事を書いています。私たちも今一度、自分の習慣や行動を見直してみる良い機会ではないでしょうか?

皆さんは水を節約するために何をしていますか? ご家庭で実践している節約術やアイデアがあれば、ぜひ返信メールでお寄せください。

毎年「世界水の日」を思い出し、それぞれができる範囲の努力をして、安全な水が世界中の人に十分に届くようにと願っています。

「事業地に行く時は必ず髪を短く切っていきます。そうすれば頭を洗うのに必要な水も少なくなるでしょ? 」