水支援と聞くと、「汚れた水を飲まなくてよくなる」「下痢性の病気を予防できる」などという効果をよく連想しますが、実は水を手にいれた現地の人たちの生活はもっといろいろな面で変わってきました。
そんな彼らの生活の一部を紹介します。

カンボジア西部 ポーサット州

年間を通して高温多湿なカンボジア。中でも乾季後半の3~5月には気温40度を超える日もあります。しかもこの時期は雨水も底をつく”渇水期”。水道のない村人にとってはまさに試練の時です。照りつける日差しはジリジリと肌を焼き、頭から冷たい水をかぶりたくなる、そんな気候です。

ホープの井戸支援を受けた人たちが乾季の生活について少し話してくれました。


チエムン・サルンさん

井戸がなかった頃、まだ小さかった子どもをおぶって1.5km先の川まで水を汲みに行っていました。背中には子ども、頭の上には水のタンク、しかも乾季には水位が下がるので足場の悪い土手を下りて川底近くまで行かないと水が汲めず、大変な重労働でした。今は家の前で綺麗な水が汲めるので、暑い日には子どもたちも自由に水浴びができます。親としても自分の目の届くところで子供に水浴びをさせられるので安心ですね。


フン・チャンティさん

乾季は本当に暑いので、子どもと水浴びのためよく川まで歩いて行っていました。川で水を浴びればある程度さっぱりはするんですが、また遠くの家まで歩いて帰るので、家に着く頃には結局汗だくになっていました。今では家のすぐ近くに井戸ができたので、体を洗ったり水浴びするのがずっと楽になりました。井戸の水は冷たいので、生ぬるい夏の川よりも浴びていて気持ちがいいです。

 


エチオピア南部 ツァイテ郡

ツァイテ郡は標高2000mを超える山の上にあります。朝晩は気温が下がり肌寒いほどですが、日中は日差しも強まり気温も上がります。そんなツァイテ郡の村では、1~2時間歩いて学校に行く子どもも少なくありません。学校に着く頃には暑くて喉も乾き、なかなか授業にも集中できませんでした。

そんなツァイテ郡シャラガ村の校長先生が学校のことを教えてくれました。


ウォンドゥム・ウォガゾ 校長先生

HOPEが学校に給水所を建設してくれるまで、生徒たちは学校から歩いて数分のところにある川に水を飲みに行っていました。暑いので水を飲みたがる生徒は多いのですが、休み時間に川まで行くとそのまま遊びだして授業時間になっても戻ってこなかったり、中にはそのまま家に帰ってしまう生徒もいました。

学校内に給水所ができたおかげで、近くで安全な水を飲めるようになっただけでなく、学校側も水飲み時間の指導がしやすくなりました。この水は飲み水としてだけでなく、学校の掃除のためにも非常に役立っていますよ。