フィリピン

186名の先住民族の若者たちが学位を力に仕事を得て、地元に戻ってコミュニティーのために尽くしています。


ホープ・インターナショナル開発機構は、2003年からフィリピンで貧困状態にある家族やコミュニティー、主に最貧状態にある先住民族の自立支援に力を入れてきました。しかし先住民族が直面している問題は貧困だけでなく、社会からの孤立や「文化消滅の危機」など多岐にわたります。

民族の若者が独自の文化への理解を深め、伝統を守っていくための知識と技能を身に着けることができるような高等教育を受けることで、力をつけた若者たちは現代社会の中で学んだことを生かし、問題の解決に取り組み、未来に向かってコミュニティーを率いていけるのです。

このような次世代を担う若者の育成を目的として創立されたパムラーンセンターは、ホープも2010年から支援しており、フィリピンにおける重要なプロジェクトとなっています。

 

パムラーンセンター —先住民族のための大学—

パムラーンセンターは「先住民族の若者たちに、有意義で費用効果の高い教育を」という先住民族リーダーたちからの要望を受け、今までに類を見ない高等教育機関として2006年にミンダナオ島のダバオ市に設立されました。

在学中の4年間は人類学、社会的起業、持続性のある農業技術、初等教育などの専門科目を学び、各コースの学位を取得すると同時に、独自の言語や芸術などの伝統文化を深く理解し、継承していくことも求められています。

全ての学生は卒業後、パムラーンで学んだことを活かし、2年間の社会貢献活動を行います。多くの卒業生たちが自分のコミュニティーに戻り教師や開発プロジェクトリーダーとして働いたり、起業をしたりして地元のために尽くします。

2017年4月現在、卒業生のうち67名は政府機関、64名は非営利団体、12名は民間企業で働き、13名は自営業を営んでいます。

 

リーチIPプログラム

リーチIP(Indigenous People:先住民族の略)プログラムは先住民族の子どもたちのための初等教育プログラムです。ホープは先住民族コミュニティーの子どもたちが教育を受けて育ち、パムラーンで学ぶ先輩たちのように高等教育機関に進めるようこのプログラムを支援しています。パムラーンの卒業生の多くが、卒業後に課せられた社会貢献活動期間に地元の小学校でボランティア教員として後輩たちに教えています。

  

2013年 水供給システムの建設と衛生教育活動
事業地:マリワナグ村、プロック2村、シナブガン村、ドゥリアン村
2010年~進行中 先住民族の若者への高等教育支援
事業地:ダバオ市
2003年~進行中 少数、先住民族の子どもたちへの初等教育支援
事業地:バギオ市