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突撃!世界の晩ごはん~
HOPE-JP • Oct 13, 2017
世界食糧デーに「食」について考える~
世界食糧デーは世界共通の「世界の食料問題を考える日」として1981年に制定されました。
ホープも安全な水供給と同時に家庭菜園の指導などを行い、雨期・乾季を問わず栄養の取れる食事ができるよう支援をしてきました。
そんなホープの支援地の食事、また現地を訪れたホープスタッフが特に記憶に残っている食事を紹介します。
カンボジア : モーニンググローリー (空心菜の炒め物)、ライスヌードル
カンボジア西部のポーサット州でよく食べられる野菜にモーニンググローリーがあります。英語ではアサガオという意味なので、「アサガオを食べるのか!?」とホープスタッフも驚きましたが、現地では空心菜を指す言葉のようです。茎がしんなりするまで炒めたモーニンググローリーにガーリックを加えれば、何杯でもご飯がすすむ美味しい料理の完成です。
ホープの井戸支援を受けたライ・ハンさんも、新しく始めた家庭菜園でモーニンググローリーをはじめ、たくさんの野菜を育てています。これまでの農業は天候に左右されやすい面がありましたが、井戸が出来てからは一年中新鮮な野菜が食卓に上がっています。
また、ライスヌードル(米粉から作った麺)も現地では人気の料理のひとつ。写真のパルさんとソフィアさんはホープから井戸と小額融資の支援を受け、ライスヌードルビジネスを成功させたご家族です。井戸の綺麗な水を使って作ったライスヌードルは味がいいと評判を呼び、今では地元No.1のライスヌードルとして市場の人気商品となっています。これまでの貧しい生活からは一転、ライスヌードルの売り上げで新しい家まで建ちました。
ライ・ハンさん
ライ・ハンさん
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パルさんとソフィアさん
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ライスヌードル
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エチオピア : サツマイモ、フォサセとケェテルブナ
ホープが2016年に水供給と保健衛生事業を行なった、エチオピア南部のツァイテ。山の上にあるこの村でも住民のほとんどが農民です。
エチオピアの一般的な料理にインジェラと呼ばれる酸っぱいクレープのようなもの(左写真)がありますが、これらは村では高級品とされ、あまり食べられていません。代わりによく食べているのがサツマイモや、フォサセと呼ばれる現地の料理です。
フォサセはトウモロコシの粉末をキャベツや豆などと混ぜた不思議な料理です。まるで混ぜご飯のように美味しく、お腹にも溜まります。
シクワルデネチュと呼ばれるサツマイモは直訳すると”砂糖芋”という意味。芋を蒸しただけのシンプルな食事ですが、白いお芋はとても甘く、日本の焼き芋にも負けていません。
そんな中どうしても日本人スタッフの口に合わなかったのがケェテルブナ。これはエチオピア特産のコーヒーを使った現地の飲み物ですが、コーヒーの実ではなく葉っぱを使います。木の臼(ウス)で葉すりつぶし、薬草などと混ぜて煮出したお茶は強烈な匂いと、青汁を超える苦味で、思わず顔をしかめる味でした。
サツマイモを囲んでの夕食
ライ・ハンさん
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ツァイテの家庭料理フォサセ
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強烈なお茶ケェテルブナ
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そんなツァイテでは家畜が一緒に住んでいることが多いため、食事風景に牛やヤギなどの動物が入り込むこともしばしば・・・ 手で食べる文化のエチオピアでは食事中に雑菌が体内に入ることが多いので、安全な水での食事前後の手洗いうがい、食器洗い、家畜を人の居住エリアに入れないようにすることなども指導しています。せっかくの美味しい食事も正しい保健衛生知識なしでは台無しになってしまうのです。
エチオピア : サツマイモ、フォサセとケェテルブナ
フィリピンにはホープが支援している、少数民族の高等教育に特化した大学「パムラーン・センター」があります。
ここで学ぶ生徒の中には、少数民族の貧しい家庭環境で生まれ育った生徒たちもたくさんいます。フィリピンも日本のようにお米を主食とする文化がありますが、彼らの育った村ではお米は高級品とされ、あまり食べられることはありません。その代わりに食べられているものが、土地の良し悪しや天候に影響されにくいトウモロコシでした。しかし、フィリピン少数民族の厳しい生活の中にも「おもてなしの心」は深く根付いています。私たちスタッフが村を訪れると必ず歓迎の料理を振る舞い、貴重な家畜である鶏なども調理してくれました。
そんな少数民族の生徒たちが学ぶパムラーンの専攻科目に持続可能な農業(Sustainable Agriculture)があります。ここでは生徒たちがコーヒーや野菜、果物などの作物を長期的に栽培する方法や、薬草などを煎じて作るお茶などの開発に力を入れてきました。作物は実際に学生によって栽培され、社会的起業(Social Entrepreneurship)を専攻する生徒と共にバナナチップスやレモングラスのお茶など様々な商品開発も行われています。彼らがパムラーンを卒業し村に戻るとき、それぞれの村の食糧事情が大きく改善されることを大学職員、ホープ職員一同が期待しています。
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認定NPO
ホープ・インターナショナル開発機構は2001年に活動を開始。
2013年6月に認定NPOとなり、ホープへの寄付は「寄付金控除」が受けられるようになりました。
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