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百聞は一見にしかず

HOPE-JP • Jul 15, 2019

高校生のカンボジア訪問記

私の学校には「ホープ・カンボジア支援クラブ」があり、毎年有志がカンボジアを訪問しています。私はカンボジアの問題についてレポートを読んだり話を聞いたりして知ってはいましたが、現地の貧困の実態やホープの事業がどのように行われているのか実際に見てみたいと思い、昨年のカンボジア訪問に参加しました。

最初に訪れたのはポーサット州、アンクロン村の学校建設現場です。この村の子どもたちの多くは、校舎不足や貧困のため学校へ通えていませんでした。カンボジアに来る前、私たちは日本で募金活動を行い、この学校の3教室分の建設資金を集め、校舎の建設作業を手伝うことにしました。
作業は大変きつく、厳しかったのですが、この学校に通うことになる村の子どもたちが手伝ってくれ、頑張る力になりました。作業を通して仲良くなった子どもたちも、いよいよ学校に通える喜びからか重労働にもかかわらず楽しそうに作業している彼らの姿に、私は驚くと同時にとても嬉しくなりました。

私が毎日何の疑いもなく学校に通っている一方、世界には彼らのように学校に通いたくても通えない子どもたちがいるのです。貧困の現実を目の当たりにしたことは、日本での豊かな暮らしを当然のこととして受け入れていた私にとって大きな衝撃でした。

その後、井戸を受け取った家族と井戸を待っている家族にも会いに行きました。どちらも同じような田舎の村に住んでいましたが、安全な水があるかないかの違いだけで、彼らの生活状態にはかなりの差がありました。また、新しい井戸の建設現場を訪れ、井戸を受け取る家族からようやく井戸を使えるようになることの喜びを聞き、毎日何キロも歩いて水を汲みに行っていたカンボジアの人々にとって、安全な水が与える影響の大きさを実感しました。

今回のカンボジア訪問は視野を広げる貴重な経験になりました。驚いたこと、ショックなこと、大変なこともありましたが、カンボジアが抱える問題の解決に向けてもっと力になりたいという意欲が湧いてきました。今、私はクラブの部長として、メンバーに寄付とホープの事業の大切さを伝えています。また、ホープのインターンとしてカンボジアのような途上国でのホープの役割について学んでいます。今後もできる限り支援活動を続け、ホープとのつながりを大切にしていきたいです。
Working in Cambodia
横浜インターナショナルスクール
11年生(高校2年)
前田 理

ホープのカンボジア事業地を訪問し、事業の様子を見るだけでなく井戸や農作業を体験するユニオン(スタディーツアー)を開催します。詳細はこちらをご覧ください。
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