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750km走破で250人にウォーター!

名古屋学院学生ボランティアチーム • Apr 13, 2020

名古屋学院学生ボランティアチーム

今回、私たちはホープ・インターナショナル開発機構のサポートのもと、2月5日〜15日の11日間、学生5人と先生1人の計6人で、カンボジア・チャリティサイクルを行いました。
学生メンバーは全員、初めてのカンボジア訪問でしたが、シェムリアップからストング、ウドン、ポーサット、バッタンバン、プノンペンを経由し、東南アジア最大の湖であるトンレサップ湖を一周する750キロのハードな旅でした。
Cambodia Map
最高気温35度を超えるなか、毎日平均150kmを走行しました。移動距離が200kmに及ぶ日は、朝4時から夜7時まで、灼熱の道を目的地まで走り続けました。
スピードを出す自転車での走行は、命の危険を伴うため緊張が解けないでのですが、さらにカンボジアでは、デゴボコで穴の開いた道、逆走してくるバイク、走行中に襲いかかってくる犬など、日本ではあまり出会わない状況にストレスと疲労がたまりました。
自転車のパンクや、後ろを走行していたサポート車の故障などトラブルも発生しましたが、修理を繰り返しながら一日一日を乗り切っていくことで、仲間との絆が深まったと思います。

ハードな毎日の中でも、楽しいこともたくさんありました。日本とは全く違う環境や景色を感じながらの仲間と走行できたこと、また、1時間に1度取る休憩で現地の人たちと交流し、彼らの優しさに触れたこと・・・皆快く自宅のトイレを貸してくれたり、ハンモックで休ませてくれたりしました。

ここまで大きな挑戦をしたので、750キロ走り終わった瞬間は言葉には表せないほどの喜びと達成感が込み上げてきました。
ホープの事業地であるポーサットで2日間を過ごし、井戸支援を受けていないお宅と、2年前ホープによって井戸支援が行われたお宅を訪問しました。

最初に訪問したのは、ドアや窓がなく、家と呼ぶにも難しいようなお宅で2人の孫と一緒に住むご夫婦でした。息子さんは貧困のため市街地へ出稼ぎに行っており、ご夫婦が小さなお孫さんを預かっているのだそうです。井戸がないため、水を汲みに片道4キロの険しい山道を毎日3回も往復しています。水汲みだけで1日が終わってしまうそうです。

次の日に訪問したのは井戸のあるご家庭です。前日と打って変わって庭には様々な野菜や果樹が植っており、高床式のしっかりした家に住んでいました。お話を聞いてみると、「井戸ができる前は一切の希望がありませんでした。その日を生きる事に精一杯で、夢を考える事すらなかった。でも今は、より良い生活を夢見る事ができますから!」と笑顔で答えてくださいました。
これらの経験を通し、私たちにとって当たり前である水の重要性を改めて痛感し、この支援活動の意義を再確認しました。
今回訪問した井戸のないお宅へ、私たちの募った支援金で井戸が建設されることを嬉しく思います。
これからも私たちは支援活動を続けて行きます。
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