ホープのスタディーツアーはユニオン(UNION)と呼ばれています。ユニオンとはUnderstanding Needs In Other Nationsの頭文字をとっており、「途上国で貧困に苦しむ人々が抱えている問題を知り、彼らのニーズを理解する」ためのプログラムです。
ユニオンは「体験」と「きっかけ作り」を目的にしています。
体験とは、ホープの事業地を訪問して現地の人々とのふれあいや井戸や学校建設作業のお手伝いをすることです。きっかけ作りとは、自分の目で途上国の現状を見ることで現地の人々が抱えている問題を理解し、その問題を解決するために自分たちに何ができるのかを考える「きっかけ」になればと思っています。
古くから「百聞は一見に如かず」という言葉があります。たくさんの話を聞き、情報を集めることも大切ですが、実際に見て、体験することでしか気づけないこともあるのではないでしょうか。
これまでのユニオンではカンボジア、エチオピア、フィリピンを訪問してきましたが、行く国々よって体験内容は異なります。
フィリピンでは、先住民族の次世代リーダーたちが学ぶパムラーンセンターで先住民族の若者たちと一緒に過ごし、彼らとの交流をとおして先住民族のおかれた現状を学びます。
エチオピアでは、事業地域の数千世帯に安全な水を供給する簡易水道の建設を見学し、安全な水がもたらす効果を知ることができました。
カンボジアでは歴史を学び、安全な水からはじまる包括的な支援の効果を見たり、実際に井戸や学校建設のお手伝いをしたりしてきました。
訪問地域や時期によってもアクティビティは変わりますが、観光ツアーでは訪れない地域を訪れ、現地の人々と交流する機会を設けています。
30代(カンボジアユニオンに参加)
インターネットなどでもカンボジアの現状を知ることはできる。だが知っているのと、現地に行って実際に直接自分で感じることは大違いだ。気候、風土など、体感してみて初めて実感がわく。
現地に行って初めて気付くこともある。移動距離一つとっても体感してみない現地の人々の大変さは伝わらない。現地の人々の様子、実際に会ったときのリアクションも写真や動画では十分には伝わらない。学校の子どもたちの好奇心に満ち溢れた眼差しも実際に見て鳥肌がたった。
また、年齢、経験、育った環境などによって考え方、感じ方が違うので、参加者同士で意見交換ができて非常に良かった。
20代(カンボジアユニオンに参加)
カンボジアユニオンツアーに、社会人になる前に参加できてよかったと思います。途上国支援についてずっと疑問に感じていたことに答えが見えました。
援助することでその国は発展や豊かさが得られる。でもその代わりにまた新たな格差や問題が起きる…。そもそも発展がいいことなのだろうかとずっと考えていました。
実際現場にいってみると、支援を受けている人々は、そもそも労働支援もない、病気になっても病院さえいけない人々であり、生存に最低限必要なものさえ足りていないことが分かりました。
訪れた家庭の、虫がわいた水がめが衝撃的でした。雨水をためて飲み水につかうのです。学校にも行けず、毎日家で働いている子供たち。夢を持つことさえできず、ただただ毎日を生きるのに必死です。
支援をすることで農村が発展しすぎたりすぐ街になったりするわけではなく、自立した生活を得ることでその人たちの人生に他のオプションが開けるということだと理解しました。
今年のユニオン(スタディーツアー)についてはこちらをご覧ください。
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