事務局長ベア・ジェフリーより年末のご挨拶 (2023)

ホープのサポーターのみなさまへ

新年を迎えるにあたり、2023年の挑戦と成果を振り返ると世界的な混乱があったにもかかわらず、ある１つのことが真実として心に浮かんできます。それは、皆様からの揺るぎないご支援が、サポートしてきた何千もの最貧困層の人々にとって、希望の光となっていることです。

私たちは、自らの恵まれた環境に感謝すると同時に、安全な水や教育、自立のための資源といった生活する上で必要不可欠なものをすべての人が享受できていないことを知っています。そしてこの年末に、思いやりの心があるからこそ私たちは人として成長していけるのだと改めて思い返してみましょう。

カンボジア、エチオピア、フィリピンの事業地の人々は主に安全な飲み水の不足により、差し迫った状況にあります。そのためホープは水の供給から始まり、教育、技術、そして自信や自立心を育むプロジェクトを通して井戸や簡易水道の建設、保健衛生教育の提供、女性のエンパワメント事業としての収入創出トレーニングを実施しています。皆様からのご支援により、事業地の多くの人々が健康で豊かな生活を送れるようになりました。

家族や友人と集い、楽しいひと時を過ごすこの時期、教育が私たちの人生を形成するうえで大きな影響を与えていると改めて感じます。子どもの頃、学校がなかったらどうでしょう。一生の友達に出会えず、この文章を読む力も得られなかったかもしれません。国連の持続可能な開発目標（SDGs）4で強調されているように、教育は平和で豊かな世界をつくる基本であり、健康、仕事、豊かな心にとって必要な知識とスキルを身につけるものでもあります。

現在、ホープ事業地カンボジアのアンクロン村では小学校の建設が急務となっています。建設期間は3か月から6か月。完成後は現地の自治体が学校を運営し、カンボジア教育省から教師が派遣されます。皆様からのご支援により、厳しい状況で暮らすカンボジアの勉強熱心な子どもたち417人（男子185人、女子232人）が明るい未来への道を切り拓いていけるのです。

年末のこの時期に皆様からのご寄付をお待ちしております。皆様からのご支援は、困窮している人々の自立の後押しとなり、彼らの生活に大きな変化をもたらします。そしてサポーターの皆様と一緒に、ホープのモットー「水からはじまる自立支援」を実現できると信じています。

楽しい年末年始を過ごし、希望や思いやり、良い変化に溢れた新年になりますように！