作業は大変きつく、厳しかったのですが、この学校に通うことになる村の子どもたちが手伝ってくれ、頑張る力になりました。作業を通して仲良くなった子どもたちも、いよいよ学校に通える喜びからか重労働にもかかわらず楽しそうに作業している彼らの姿に、私は驚くと同時にとても嬉しくなりました。
私が毎日何の疑いもなく学校に通っている一方、世界には彼らのように学校に通いたくても通えない子どもたちがいるのです。貧困の現実を目の当たりにしたことは、日本での豊かな暮らしを当然のこととして受け入れていた私にとって大きな衝撃でした。
その後、井戸を受け取った家族と井戸を待っている家族にも会いに行きました。どちらも同じような田舎の村に住んでいましたが、安全な水があるかないかの違いだけで、彼らの生活状態にはかなりの差がありました。また、新しい井戸の建設現場を訪れ、井戸を受け取る家族からようやく井戸を使えるようになることの喜びを聞き、毎日何キロも歩いて水を汲みに行っていたカンボジアの人々にとって、安全な水が与える影響の大きさを実感しました。
今回のカンボジア訪問は視野を広げる貴重な経験になりました。驚いたこと、ショックなこと、大変なこともありましたが、カンボジアが抱える問題の解決に向けてもっと力になりたいという意欲が湧いてきました。今、私はクラブの部長として、メンバーに寄付とホープの事業の大切さを伝えています。また、ホープのインターンとしてカンボジアのような途上国でのホープの役割について学んでいます。今後もできる限り支援活動を続け、ホープとのつながりを大切にしていきたいです。