
エチオピア
2001年のホープ・インターナショナル開発機構設立以降、13の村で給水システムを建設し、27,000人以上に安全な水を届けています!
ホープは、団体創設者が1975年のエチオピア飢饉を視察したことをきっかけにカナダで設立されました。ホープによる初めての水供給事業は視察の同年にエチオピアで行われ、これまでに多くの人々が安全な水と保健衛生教育を受けてきました。現在もホープの活動を通して貧困から抜け出した人々が次々と自立する機会を得ています。
エチオピアでの事業は主に南部の農村地域で行われています。ここでは安全な水を確保できる水場が少なく、水を汲むために6キロ近く歩かなければいけない女性や子どもたちがたくさんいました。しかし水場も汚染されている可能性が高く、決して安全に飲める水ではありません。

ホープが建設する給水システムは高低差のある地形を生かし重力を用いるため、動力などを必要としません。まず山の上にある源泉を保護し、高低差によって麓の村落までパイプで送水します。村の各所には給水所が設けられ、安全な水が家のすぐ近くで飲めるようになります。

給水システムの建設には村人の参加を重視しています。彼らが積極的に事業に参加することで、村を自らの力で変えていこうという意識が高まり、長期的な持続発展が期待できるからです。
例えば、ホープの車輌が通るための道路の建設や、資材の運搬、パイプの設置作業などは村人の協力によって行われ、立候補した村人にはメンテナンスチームとして給水システムの修理や建設技術の実地研修を行います。
また、適切な水管理ができるように、村人への保健衛生教育や公衆トイレの建設も事業の一環です。さらに、住民委員会の立ち上げをサポートし、事業終了後の維持管理が適切に行われるように指導しています。
委員会の設立に際し、ホープは女性委員の選出を奨励しています。これは、女性蔑視の傾向が根強く残る農村部における女性の地位向上を目指すためです。2014年からは女性を対象にマイクロクレジット事業を展開し、各家庭が経済的に安定し自立した生活が送れるように女性の支援を続けています。
たくさんの人々がホープの事業により新しい生活を手に入れることができましたが、依然多くの人々が支援を待っています。ホープの水供給・保健衛生事業とマイクロクレジット事業は今後も続けられ、ひとりでも多くの人々に貧困からの脱出と自立の機会を提供していきます。
水供給・衛生教育
2021年~ | 学校のトイレを利用しよう!衛生教育で自分の体を守る 助成:TOTO水環境基金 事業地:オイダ地区 |
2021年~ | オイダ地区における住民参加型水供給事業を通じた女性の自立支援 助成:日本NGO連携無償資金協力 事業地:オイダ地区 |
2018年~ | ボンケ地区における水供給と保健衛生改善 助成:日本NGO連携無償資金協力 事業地:ボンケ地区 |
2016年 | ツァイテ水供給と保健衛生改善 助成:日本NGO連携無償資金協力 事業地:ズラヤ地区 |
2012~2013年 | 水供給システムの建設と保健教育活動 助成:日本NGO連携無償資金協力 事業地:ズラヤ地区 ラカ村、イェラ村、ベコ村 |
2012年 | 水供給システムの建設と衛生教育活動 助成:財団法人地球市民財団 事業地:ズラヤ地区 ゲレッセ・ザラ村 |
2011年 | 簡易水道の建設と衛生教育活動 事業地:ボンケ地区 デラロ村、ディシュキル村 |
2010年 | 水供給システムの建設と衛生教育活動 事業地:ボンケ地区 ドキレ村 |
もっと詳しく
ホープのプロジェクト
インド
家族の貧困からの自立を支援しています。
フィリピン
186名の先住民族の若者たちが学位を力に仕事を得て、地元に戻ってコミュニティーのために尽くしています。
カンボジア
カンボジア 井戸500基が設置され、15,000人が貧困から自立へと歩みはじめました。
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