10月1日は「国際コーヒーの日」です。皆さんご存知でしたでしょうか?
コーヒー業界では、豆の収穫や出荷時期に合わせて10月を年度始まりとすることがあり、そこから10月1日はコーヒーの日とされるようになりました。
古くから世界中で愛飲されるコーヒー。実はその起源はホープが事業を行っているエチオピアにあると言われています。
遠い昔、エチオピアに暮らすヤギ飼いのカルディは放し飼いにしていたヤギが小さな赤い実を食べ、興奮し跳ね回っているのを見つけました。自分も試しに食べてみると何とも気分が爽快になります。この実こそがコーヒーであり、この話はコーヒー発見の逸話として今も語り継がれています。
世界第6位 (*1) のコーヒー生産国であるエチオピアは、高品質な豆の産地として有名であり、エチオピアの人々にとっても自国のコーヒーは大きな誇りです。
しかし、そんなコーヒー大国でありながらも、エチオピアの農村部には貧困のために豆から抽出したコーヒーを飲むことができず、「代用コーヒー」を飲んでいる人々がいます。
代用コーヒーとは、潰したコーヒーの葉を煮出して作るお茶で、現地部族語で「ハイツァトゥケ」と呼ばれていました。その味はコーヒーとは似ても似つかず、喉を刺す鋭いえぐみと独特な青臭さが特徴です。飲み物に味をつけること がステータスとされる村ですが、手に入りづらい砂糖の代わりに、村人たちは塩をたっぷりと入れてこれを飲みます。
エチオピアで生産されるコーヒーの約半分は国内で消費されており、町ではエチオピア独特のコーヒーセレモニーを楽しむ風景をよく目にします。都市部にはモダンでおしゃれなカフェもたくさんありますが、町の貧しい家庭や村の人々にとってコーヒー豆は今でも高価で贅沢なものなのです。
エチオピアは近年目覚ましい経済成長を遂げています。都市部と農村部の経済格差は広がりを見せていますが、ホープは水事業だけではなく農村部に暮らす女性の自立支援を通して村の経済的な発展も支援しています。村が豊かになり、村の人たちもコーヒーの芳醇な香りをもっと楽しめる日が来るように、ホープの挑戦は続きます。
エチオピアのフルーティーで香り際立つコーヒーを楽しむときには、エチオピアの村の人々にもぜひ思いを馳せてみてください。
*1出典(coffee, green 2018)
http://www.fao.org/faostat/en/#rankings/countries_by_commodity
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