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社会貢献活動に取り組む企業がNPOに期待することをTOTO株式会社さんに聞いてみた!

HOPE-JP • Mar 16, 2022
NPO

1900年初期から「水と暮らし」に着目し、日本の衛生陶器の先駆者であるTOTO株式会社。便器の開発など日本の公衆衛生に大きく貢献され、現在は「TOTO水環境基金」を設立し、途上国でも水環境の課題解決に向け取り組まれています。

当団体の「エチオピアの水と衛生活動」にもご理解いただけるのではと基金に申請し、2年連続で助成を受けることになりました。


今月はTOTO水環境基金を担当されている河村さんに、TOTO水環境基金について、またホープの印象や今後NPOの活動に期待することを伺いました。

TOTO Staff

TOTO水環境基金事務局の皆さま

左から、上原さん、迫下さん、河村さん、原さん

貴社が取り組んでいるNPO支援事業について教えてください


TOTOグループは「健康で文化的な生活を提供したい」という想いのもと1917年に設立しました。その想いは今も受け継がれ、「きれいで快適」かつ「環境」性能の高い様々な商品を通じて、社会の発展に貢献することを目指しています。

しかしながら、持続可能な社会の実現のためには、企業による事業活動と共に、地域の事情に精通し、地域を支える方々の活動が欠かせません。

そこでTOTOは、2005年度に「TOTO水環境基金」を設立し、水まわり商品を提供する企業として、水にかかわる環境活動に取り組む団体への支援をはじめました。

企業による一時的な物資や資金の支援だけではなく、現地で活動されている団体を支援することで、持続的な発展を目指しています。


支援する団体はどのように決めるのですか?


助成先団体の選考にあたっては、全国のTOTOグループ社員から選出された選考委員が応募団体の方と面談をし、「水環境にかかわる地域課題を地域の方々と共に解決したい」という想いを伝えています。

そのうえで、応募団体の活動の詳細やどのような想いを持って活動されているのかを確認し、「地域に根ざした活動となりえるか」「一過性の活動ではなく、継続性があるか」という点を中心に選考を行い、想いを同じくする団体と活動をスタートします。

ホープの活動に対してどんな印象をお持ちですか?


ひとつのプロジェクトの中でも多面的な活動をしっかりと実践されていると認識しています。弊社も助成しているエチオピアでのプロジェクトにおいては、水まわり環境の改善の過程で、機器の設置から適切な使用方法の教育、設備の管理体制にいたるまで現地の方と一緒になって取り組まれている点が、一時的な支援にとどまらない長期的な発展につながっていると思います。

また、管理委員選出にあたっては女性の選出を奨励されているなど、プロジェクト推進に細部まで配慮がされていると感じています。広報活動においてもYouTubeでの動画配信など多くの方に興味を持っていただけるよう工夫されています。普段やり取りさせていただいている担当者のお人柄も含めて、非常に信頼できる団体様です。


これからのNPOなどの活動に期待することは?


前述のとおり、地域の事情に精通し、地域を支えるNPOなどの市民団体の方の活動は持続可能な社会の実現のためには欠かせません。一方で、様々な社会課題の早期解決のためには、広く社会全体で課題を認識し、解決に向けたアクションを加速させる必要があると思っています。弊社も皆様の活動への助成と、その活動をしっかりと社内外に伝えることで、そのお手伝いをしたいと思っておりますので、引き続き連携させていただければと思っております。


このような思いがこもった助成金を生かし、エチオピア南部で「わたしたちが伝える!『トイレと健康』」事業を2022年4月から開始します。昨年学校トイレを建設したカレ・マロ小学校の児童が手洗いやトイレの利用を促進するため、スローガンや啓発用ポスターを作成する予定です。また本年度は新事業地のヨンギ小学校に学校トイレを建設し、カレ・マロ小学校の児童と交流します。どんな交流が行われ、どんなポスターが出来上がるか、FBでご紹介していく予定です。楽しみにしていてください。


TOTO水環境基金 »

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