インターン体験記-国際協力NGOって、国内ではどんな仕事をしているの?-

成田みき & 余田ちえ • April 16, 2025
成田みき & 余田ちえ

海外で活動するNPOの仕事に興味をもつ成田さんと余田さんが、2024年8月から2025年の2月まで、インターンとして活動をしてくれました。

2人に取り組んだのは、海外事業を支える国内での仕事。半年間の体験を通じて、学んだこと、挑戦したこと、これからのことを、それぞれの視点で綴ってもらいました。


成田みき

インターンで得られたこと

成田みき

昨年8月からホープでインターンをしていたみきです。

主に団体の管理・会計業務や海外事業のサポートを担当しました。ホープでは新年度が10月に始まるため、年度替わりの繁忙期を経験し、多くの業務に触れる機会をいただき、想像以上に充実したインターンとなりました。


現場から学んだリアルな経験

海外事業の助成金申請書の要約作成や、事業計画・報告書など書類作成のサポート、海外事業に充てられた資金で現地発行された100枚以上の領収書に1枚1枚目を通し分類した表作成など、実務を経験する中でNGOの資金の流れの一端を学べたことはとても貴重でした。国内での仕事が事業地の活動を支える役割を実感しました。


毎週火曜日のミーティングへの参加では、活動の細かい動きを知ることができました。昨年は、ホープにとって組織力の向上を目指す3年計画の集大成となる年で、その取り組みのため国内スタッフ全員が参加する月1回のワークショップへも5回参加しました。ミッション・ビジョン・バリューを軸に全員で真剣に議論される姿から、スタッフの方々の使命感や責任感を強く感じたことが印象的でした。


インターンで見つけた未来へのヒント

日本をはじめ、どの国もそれぞれ国内に課題を抱えています。その中で、支援を必要としながらも自国内の支援が届きにくい人々にとって、海外支援が新たな希望を生み出す役割を担っていることを改めて感じました。ホープが支援するのは、まさにこうした地域の人々です。また、課題の解決には、支える側が事業地の文化を深く理解することに加え、事業地の住民が変化の必要性を自ら感じていることが重要で、住民が中心となって動くことが継続的な活動に繋がり、未来を変えていく柱になるという考え方を得ることができました。


インターンを通じて、フレンドリーでありながらプロフェッショナルなスタッフの方々の側でその姿勢や働き方から多くを学べたことは、私にとって大きな財産です。そして、この分野に関心を持つ人が増えることが、事業地やそれを支えるNGOの現状をより良いものにしていく鍵だと強く感じました。私自身もその一人として、今後も自分なりの関わり方を続けていけたらと思います。


余田ちえ

インターンを体験して

余田ちえ

去年の9月から約半年間、ホープ・インターナショナル開発機構(以下、ホープ)でインターンをしていたチエです。

私がホープでインターンをしたいと思った理由は、以前から国際協力に関心があったものの、活動などに参加したことはなく、実際にNGO団体がどのような活動をしているのかを知り、今後NGOで働くことが自分に合っているのかを考えたかったからです。また、ホープが開催している欧米型チャリティディナーに興味がありました。


インターンでは主にSNSの投稿の作成、翻訳などの広報業務やイベントの準備を行いました。また、広報や組織基盤強化のミーティング、外部主催の国際協力カレッジ、名古屋ディナーに携わりました。

インターンを通して、幅広く業務を担当し、事業地に行って活動をすることだけが国際協力ではないことに気づくことができました。さらに、広報業務は直接、国際協力には繋がらないが、事業地で活動をするためには支援者の方の協力が必要で、支援者を呼びかける入口であると学びました。また、ホープとして活動をするためには、スタッフ全員が同じ方向性を向いていることが大切と学び、ミッション・ビジョン・バリューの重要性を理解することができました。


今後はNGOで働くことができるかはまだわかりませんが、ホープで学んだことを活かし、まずはボランティアに参加するなど自分にできることから積極的に取り組んでいきたいと思います。


約半年間、貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。ホープの皆さんに出会い、ホープファミリーの一員になれたことをうれしく思います。


ホープの活動は、皆さまからのご寄付に支えられています。