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教えて!現地ではどんなスタッフが働いているの?

HOPE-JP • Jun 17, 2022
ホープ・エチオピアで生活コーディネーター

現地に根差した活動


ホープ・エチオピアで生活コーディネーターとして働いているムルネ・メテナは、6人のスタッフを率いてSHG(Self Help Groupの略称)とよばれる女性の自助グループプログラムと水・保健衛生プログラムを担当しています。ムルネの主な仕事は、事業地で研修を行い進捗のモニタリングをすること、現地の公的機関と連携して事業地のコミュニティーをサポートすることです。

ホープ・エチオピア 生活コーディネーター:ムルネ・メテナ

過去のSHGの記事はこちら »


陸の孤島に生まれて


ムルネはチャノドルガという小さな村で生まれ育ちました。当時のチャノドルガはエチオピア南部諸民族州の主要都市アルバミンチ近郊に位置するものの、通信手段もなく、道も整備されていないため、コミュニティー同士の行き来のない村でした。ムルネは多くの遠隔地コミュニティーが直面するさまざまな問題を目の当たりにしてきており、特に女性と子どもの困難を敏感に感じとっていたのです。「遠隔地のコミュニティーに奉仕したい」という熱意にあふれたムルネは、コミュニティー開発と人道支援の道へと進んでいったのです。


ホープとの出会い


教育大学を卒業し、高校で教師として働いていたムルネは、USAID(アメリカ合衆国国際開発庁)の学校開発プロジェクトに参加しました。プロジェクトの一員として地域コミュニティーの学校基盤を整備し、女子が質の高い教育を受けられるよう教育機会の拡大に貢献することになったのです。


その後NGOで働きながら支援活動の経験を積んでいたころ、SHGプログラムを知りました。それからムルネはSHGの知識を深め、スキルを磨いていったのです。ムルネがホープと出会ったのは、ホープがSHGのコンサルティングをムルネに依頼したときでした。コンサルティングの一環で研修に出向いた先に、ムルネの出身地チャノドルガもありました。


モチベーションを掻き立てるもの


ムルネがホープの職員になって5年になります。

「ホープの魅力は、支援が届かない地域の人々のため、女性と子どもの命を救うための活動をしているところです」と彼は言います。

「必要としている人々に自分が持っている知識を伝え、彼らがその知識を役立てられるようサポートすることが私の喜びであり、使命です。

私はこれまでに、たくさんのコミュニティーで人々の生活や経済環境、女性が劇的に変化していく現場に居合わせてきました。 ホープが支援を始める前のコミュニティーでは、人々は先の見えない暗闇の中にいるようで、服はくたびれ、家の中には何もありませんでした。

私たちの役割は、人々に働く習慣を身につけてもらうことや、収入のない女性が経済的に自立できるよう支援することです。プログラムを通じて女性が経済力をつけ、子どもたちに必要な教育費を捻出できるようになりました。家の屋根が茅葺から金属製になるなど、生活が向上していくのを見ることで、私のモチベーションは搔き立てられるのです。」


家族から遠く離れても


一年の大半を事業地で過ごすムルネは、家族との時間を取ることが難しくなっています。それでも、大切な家族はいつも彼の心の中にいます。

「家族は私の仕事を理解し、誇りをもってくれています」と彼は輝いた笑顔で話します。

「自分の仕事をいつも家族に話しているんです」ムルネはこれからも支援を続けることに情熱を燃やし、より多くのコミュニティーが発展し変化するのを見たいと望んでいます。


他の現地スタッフインタビューはこちらからご覧いただけます。

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