今月は2024年1月のニュースレターでお伝えした、本年実施事業の中間報告です。
今年はポーサット州サメイット村で活動をしています。7月までに100世帯を対象に井戸14基、37世帯に家庭用トイレを建設し、併せて安全な水を利用して健康と衛生環境を改善するための保健衛生教育を実施しました。また栄養状態の改善のため、40世帯を対象に食料確保を目的とした家庭菜園サポートをしました。
村の小学校では2月から建設していた図書室が6月末に完成し、児童88名が利用しています。アニマルバンクプロジェクトでは8頭の牛を農家に貸し出し、農業を拡大しています。
1月末に3年にわたりオイダ地区で実施していた事業が終了しました。この事業で水供給設備を建設し、約1万2千人が自宅から30分以内で安全な水にアクセスできるようになりました。次に、水汲みから解放された女性920名に対して経済的に自立できるよう支援を実施。女性が収入を得られるようになり、平均世帯収入が事業実施前と比べ5倍に増加しました。女性の経済的・精神的な自立や社会的地位の向上につながり、村の集会でも自分の意見を堂々と発言する姿が見られました。
また4月から新しい事業地で、TOTO水環境基金による学校トイレの建設と月経教育の事業を開始しました。
オイダ地区での事業はブログでも詳しく紹介しています。
2024年5月ブログ:女性が輝くとコミュニティが変わる»
7月には事業地近くのゴファ地区で大規模な土砂崩れが発生し、多くの人々が被災し、家や大切な家族を失いました。近頃エチオピアで多発する土砂崩れの主な原因は大雨によるものですが、木材の過度な伐採も原因の一つだといわれています。伐採が原因で起こる土砂崩れの対応策としてTOYO Tiresおよび緑の募金の助成金にて植林活動を始めています。
ホープは社会的、経済的な理由で高等教育を受けられないフィリピンの先住民族の若者たちに奨学金支援を実施し、ダバオ市にあるパムラーンセンターで高等教育を受ける機会を提供しています。
7月10日にホープの奨学生10名が卒業しました。卒業後は出身地に戻り、学んだことを活かし民族の文化や伝統を守るため、ボランティア活動に従事します。初等教育課程の卒業生は9月に教員免許取得試験に挑戦します!
ホープの活動は、皆さまからのご寄付に支えられています。
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