今月は国内での活動として実施してきた組織基盤強化の成果、そして今後のホープの目指す方向をお伝えします。
2022年からの3年間、ホープは「Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs」からの助成を受けて、組織基盤の強化を進めてきました。2024年12月まで外部コンサルタントとともに、全スタッフ・インターンが毎月1回名古屋事務所に集まり、コロナ禍で浮き彫りになった組織課題の解決や新体制の構築に取り組んできました。
ホープが2001年に名古屋で創立されて以来、私たちが実施してきた国内外での活動や支援者とのコミュニケーションをスタッフ全員が振り返り、その経験を共有するワークショップを行いました。その結果、ホープのミッションの重要性を再確認し、対外的に発信するためのキャッチフレーズ「水から始まる自立支援」が誕生しました。支援を必要とする人々と長期的に関わり、その家族やコミュニティーへと支援を広げていくホープの活動の本質が表現されています。このフレーズには、包括的な支援とスタッフ1人1人の想いが込められています。
ホープのチャリティーディナーは、欧米で行われていたモデルを日本に取り入れ、名古屋、関西、東京の地域性に合わせてローカライズしてきたファンドレイジングの手法です。これまでの経験を基に、外部コンサルタントの意見を取り入れ、ディナーの成果や改善点をマニュアル化しました。この取り組みは組織基盤強化プログラムの成果の1つであり、団体の財産を再発見する貴重な機会となりました。ディナーはホープらしさを最大限に表現する場であり、これを通じて新たな可能性を見出すことができました。また、支援者からは他地域での開催希望やNGO・NPO業界内からの関心も高まっており、今後は他の地域への展開、他団体などでのディナー実施の伴走支援や企業連携の強化に取り組む予定です。
3年間の組織基盤強化はスタッフ1人1人が真摯に向き合い、個人に内在化していた知見や考えをしっかりと言語化、共有し、これまでとこれからのホープを形作るための転換点でした。
ホープが行うコミュニティー開発は短期間で完結するものではなく、その成果はすぐには現れません。しかし、私たちは創立者の想いを引き継ぎ、時代の流れに合わせて活動を続けていきます。2026年にはホープ創設25周年を迎えることになります。ホープ・サポーターの皆さま、これからも私たちと一緒に活動を広げ、支援の輪をさらに広げていきましょう!ご協力をお願いします!
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